ゴルフエピソード

グリーン上でのエチケット違反に罰金250ドル

2018年 08月 14日

 

トミー・ボルトの友人であり選手会長のボブ・ロズバーグの耳にもその訴えが届いたとき、彼は何らかの処置を取らざるを得ないと判断しました。

放屁についてのルールがあるわけではありませんが、ロズバーグは前年の全米チャンピオンであるボルトにあえて罰金を科すことにしました。

ホールアウト後、ロズバーグはボルトを捕まえて真顔で聞きました。
「トム、君とは良い友人だ。しかし私は選手会長として、君が本当にグリーン上で屁をしたかどうか問いただしておきたい。実際のところどうなんだ?」

「ああ、確かにしたとも。いけなかったかい?」ボルトはいささかも悪びれずに答えた。

「いいか、トム、人がパッティングしてる最中に大きな音を立てて屁をするもんじゃない!スポーツマンたるものフェアプレーを心掛けるべきだ。そこで、君には罰金を科すことにした」

「そんな馬鹿な!故意じゃないんだ!」ボルトは懸命に抵抗を試みました。

「単なる自然現象じゃないか!そんな些細なことにまでルールを設けようってのか?じゃ、音無しならいいのか? ゲップも欠伸もだめなのか?」

結局、ボルトはブツブツ言いながらも罰金250ドルを支払いました。「あの当時としては最も大きな額の罰金だったよ」と後にロズバーグは言いました。

 

★自然現象にも配慮を

この裁定について、被告人トミー・ボルトは、その後も無罪を訴え続けました。

「悪気があってやったんじゃない。ほんの些細なことじゃないか・・・・」

その後、トミー・ボルトはシニアツアーでも活躍して、すっかり名誉を回復。2002年には世界ゴルフ殿堂の「ベテラン部門」に選出され、86歳にして殿堂入りを果たし、2008年8月30日、アーカンソー州ベイツビルにて92歳でこの世を去りました。

自然現象であっても注意して、音はなるべく控えめにしましょうね。

◆参考文献
「生きがいはゴルフだけ」ブルース・ナッシュ、アラン・ズーロ著、山崎雄介訳:二見書房

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