マナー&ルール

昭和6年(1931年)当時の「ゴルフの服装」

2018年 06月 8日

★ 昭和6年発行「正しいゴルフ」にある「ゴルフの服装」とは

今から80年以上も前の1931年(昭和6年)、目黒書店から「正しいゴルフ」(著者:白石 多士良)という本が発行されました。

この「正しいゴルフ」の中に、「ゴルフの服装」という項があります。以下にこの項の全文を掲載します。

興味深い内容で、昔も現代と同じように機能性を重視して服装が変遷していったことが書かれています。

ゴルフの服装については、現在と違って洋服の種類が少ないので、そんなに悩むこともなかったと思っていたのですが、こうして本に書かれているということは、当時でも悩んでいる人が少なくなかったといことでしょうか?

ぜひご一読いただきたいと思います。

 

★正しいゴルフ「ゴルフの服装」

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◎ゴルフの服装

ゴルフの服装と云えば所謂(いわゆる)ゴルフスーツと云われる軽快なる半ズボンとニッカボッカでそれにハデなネクタイを付けなければならぬ様に思われるが、之にも色々面白い歴史がある。半ズボンにセーター1枚でゴルフをやりだしたのは亜米利加(アメリカ)人である。ゴルフの本家である英国人は長ズボンでゴルフコースに出ても、決して上着を脱がずにプレーをして居たものである。

ところが亜米利加人は、何でも新しい事を試みるので、長ズボンよりも半ズボンの方がゴルフの運動に都合よく、上着はゴルフスイングに邪魔であると云う所から、構わず新しい服装で英吉利(イギリス)に乗り込んだのである。そうして遂に国際競技で亜米利加が勝ち続けたので、英国人も長年脱がなかった上着を脱ぎ、長いズボンを半ズボンに履き替えるようになったのである。

ゴルフの服装にもこう云う歴史があるので、何もゴルフをするからハデな服装をしなければならぬという理屈はない。ただ運動に便宜な服装であれば宜いのである。

勿論忙しい仕事を忘れて、清遊する為に出掛けるのであるから、綺麗な芝生、心持のよいクラブハウスに合うような明るい服装をして、その周囲にあうようにするのは洵(まこと)に愉快なものである。しかしゴルフをやる時には必ず半ズボンでなければならぬと云う理由は以上の歴史から推してもないのである。

理想として、運動に自由のきく楽な服装が宜い。お互いに遊びに行くのであるから人に不快な感を起こさない程度に清楚なものであることは必要である。

但しトーナメントはよほどの暴風雨でなければ中止しないから常に雨具の用意を要する。その為にゴム布で作ったズボンや上着を用意する必要もある。しかし或人はゴム布の上着は中がムレて不愉快だから普通の服装でプレーして、そのかわり後で風邪を引かぬように着替えを全部用意する人もある。

また冬はレザーのコートを着る人もあるがしかし初心者はゴルフを始められる時は何もそれまで初めから用意する必要はない。だんだん技術が進めば雨も風も厭わず(いとわず)にやりだす時が必ず来る。その時に次第にこれらの服装が揃えば宜しいのである。

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以上です。

★「周囲に不快な思いをさせない」というエチケットは今も昔も同じです

理想として、運動に自由のきく楽な服装が宜い。お互いに遊びに行くのであるから人に不快な感を起こさない程度に清楚なものであることは必要である。」という一文は、現代にも通じるところです。「機能性を重視しつつ、周囲の人に不快な思いをさせない服装をしましょう。それがゴルフのエチケットです。」ということです。長い歴史から培われた不変の『ゴルフの精神』です。

当時のレインウェアのゴム布は厚みがあり、スイングにも支障をきたしていたでしょうし、現在のように高機能ではないので、梅雨や夏などは蒸し暑くて、ゴルフどころではなかったことでしょう。

面白いのは、半袖や半ズボンが勝利の要因というように、服装が勝敗を決めていたと書かれていることですね。いかに「快適さ」が大切かということですね。高機能素材など快適さをとことん追求している現代のウェアの原点のようです。

当時の考え方や感情が生で分かるエッセイ本は、とても興味深く面白いですね。

ちなみに昭和6年(1931年)という年は、9月に満州事変がはじまり、日本が戦争へとつき進め始めた歴史的にも重要な年でした。

■参考文献
「正しいゴルフ」目黒書店:白石多士良著

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